ナスの整枝についてお尋ねがありました。
下図をご覧ください。
わかりやすいように単純化してます。
Aの枝は最初の脇芽取りの時に残した脇芽、
もしくは主枝だと思ってください。
Aの枝はひたすら伸ばし、Aの枝に直接ついた花は実にして収穫します。
問題はAの枝から出てくる脇芽Bについてです。
一番簡単なのは、Bも伸ばし続けてここについた実をどんどん収穫するという方法です。
(図では右半分しか描いてませんが、左の枝でも同じく脇芽が出るので、それもとにかく伸ばす。)
Bの他にも、Aが伸びていけばBその2、Bその3と脇芽が出てきますが、それもひたすら伸ばして実を収穫するということです。
これが一番簡単。
(ちなみに、最初の脇芽取りで取った脇芽も、しばらくしたらまた生えてくるので、その都度取りましょう。)
ですが、この方法だと実がなる時は一気になって、なりすぎ、さらには樹勢が弱って7月半ばごろには実付きが悪くります。
そこで、下記の方法です。
Bの枝をクローズアップして描いてます。
Bの枝が伸びて花がついたら、花の上の葉っぱ1枚残して先っちょの成長点を摘み取ります。
この残した1枚の葉っぱが花を咲かせ実にさせる養分を作ってくれます。
そして、Bの枝から出てる脇芽のうち、枝の付け根に近い方を残してその他の脇芽を摘み取ります。
そうすると、花が咲いて実がなる頃には残した脇芽Cが伸びてきます。
(Bの先端と余分な脇芽を取ったので、残した脇芽に養分が集中する)
実がなって収穫した時に、図の位置で枝も切ります。
そんなころになると脇芽Cが大きくなって、
先の説明の脇芽Bと同じ状況が出来します。
そしたらまた同じ作業を繰り返して、脇目の脇芽の脇芽Dが伸びて………。
と同じ状況を繰り返せば、実がコンスタントに収穫でき、かつ余分に養分を使わないので長期間収穫が可能というわけです。
わかるかな〜。