前回、主枝と脇芽を1つか2つ残して2本仕立てか3本仕立てにすると書きました。
その後どうするかの説明です。
まず、仕立てた枝はそれぞれとりあえずずんずん伸ばしましょう。
図は模式的に2本になっています。
図の右側の枝にしか葉っぱの絵が書いてありませんが、左側も同じだと思ってください。
仕立てた枝(主枝&かつての脇芽)から脇芽が出てきます。
この脇芽に花が咲いて実がなります。
この脇芽に花が咲いた図がコチラ。
花が咲いたら、その脇芽の先端を切ります。
そして、脇芽の脇芽で元に近い方(図で言えば一番左)を残してあとは取り除きます。
脇芽の脇芽を全部取り除くわけではないので注意‼︎
これで余計な養分を消費するところがなくなります。
ちなみに、図の様に花と脇芽の先端の間にある葉っぱは取らないで残します。この残した葉っぱが実を育てる養分を作ると思ってください。
また、たまに花がついているところにもう一つ花がつく事がありますが、その場合小さい方の花(つぼみ)を取り除きます。
同時に花を咲かせても育たないので、これで余分な養分の消費をとめます。
この状態でしばらくすると、下図の様になります。
花が咲いた後、実が大きくなってくる間に、残した脇芽の脇芽が伸びてきます。
実を収穫したら、実がついていたところと、残した脇芽の脇芽との間で切ります。
そうすると、その脇芽の脇芽が、こうなります。
つまり2枚目の写真と同じ状態になるのです。
こうなったら、また同じ作業を繰り返しです。
先端を切りとり、元に近い方の脇芽を残して他のをとる。
収穫したら実と残した脇芽の間で切ります。
この繰り返しです。
ここでもう一度全体を見てみましょう。
上図の脇芽ところ各所で上述の状況が起きますので、それぞれのところで同じ作業を繰り返します。
こうすることで、皮の柔らかいナスを取り続けられます。
補足
支柱の立て方です。
図は2本仕立て。
支柱をバッテンに刺し、支柱のクロスポイントで支柱どうしを縛ります。
バッテンにした支柱に枝(主枝&かつての脇芽)を沿わせながら縛ります。
枝の成長に合わせて順次縛ります。
支柱は120cm位の支柱でいいです。
枝が支柱の先まで伸びたら切ります。
万が一、枝が支柱の先まで伸びるまえに折れてしまったり、成長が止まってしまったら、
図の様に折れた箇所の手間の脇芽を伸ばして、枝の代わりに育てます。
枝を仕立てる時に、枝が伸びるに任せていると、隣どうしで枝がぶつかってしまいます。
なので、支柱を立てる際に注意して、コチラの思っている方に枝を持っていきます。
畝を真上から見た図です。
2本に仕立てた枝が畝に対して直角になるように持っていきます。
横からみたらX字の支柱(Y字になったナスの株)がみんな同じ向きにならんだ状態になります。
3本仕立ての場合はこうです。
3本の枝が畝に対して互い違いになるように支柱を立てます。