種まきした野菜の間引きをしましょう。
筋撒きした種が発芽して、隣同士密着するくらい混み合っている所から徐々に間引きを開始して、最初は株間3〜5cmにします。
その次の段階で、3〜5cmに残した物を1本おきに間引き、倍の間隔にします。
というのが間引きの作業手順です。
<各野菜の最終的な株間の目安>
・大根 20〜30cm
※広ければ大きい大根、狭ければ細めの大根になります。
・にんじん、カブ、なっぱ類 10〜15cm
<ポイント>
にんじんはよくよく株元をかき分けてみて、
1カ所1本になる様に間引きしてください。
パッと見、葉っぱがもりもり茂って調子良さそうに見えても複数本固まって生えていることが多いです。
密集したままだとよじれて絡まったにんじんになってしまいます。
また、それぞれが細くなって食べる部分が少なくなります。
ピンセットで間引きする方もいるくらいです。
「そこまでせんでも」と思う方もみえると思いますが、実は手で摘んでるよりピンセットの方が作業しやすかったりします。適宜ご使用ください。
また、講習時に改めて説明しますのでよろしくお願いします。
余談
この度、名古屋市農業委員会の農地利用最適化推進委員なるものに任命されてたので、研修に行ってきました。
名古屋市内の農地を守っていくことを農地保有者だけに押し付けていては、今後立ち行かないことは明白です。(農地を持ってると農家と言われますが、生計はサラリーマンで立てていて、先祖伝来農家を持っているというのがほとんどです。)
そこで農地を守る方法の一つとして開設した体験農園なんです。実は。
参加者の皆さんは家庭菜園的な気持ちで参加されていると思う(それで大いに結構です)のですが、
参加者の皆さんが大勢集まって、現在体験農園で使っている農地の面積は1.5ヘクタールになってます。
一方で農園のある場所は、市街化調整区域でかつ農業振興地域なので農地を転用することは現実的には不可能です。さらに元々田んぼだった所を畑作をするために土地改良事業で畑にしたという経緯もあるので、畑にしか使っていけないのです。
それぞれの区画は広くなくとも、現状これだけは農地として保全できているのです。
そういう面も少し知っておいてもらえたらありがたいです。