農園で設備を直したりしていて、ふと顔を上げると、お隣の先輩農家さんの圃場でプラウのテストをしていたので見学してきました。
トラクターのロータリーで耕す深さにも限界があって、天地返しまではできません。
そこでプラウ(鋤、すき)で深く土をひっくり返すというわけです。
昔は牛が引っ張っていたのですが、現代ではトラクターに装着して行います。
土がひっくり返って土目の違う粘土層が出ているのが分かるでしょうか?
ちなみに冬場に天地返しする効能としては、
・土中の虫などが寒さで殺せる。
・連作などで特定の菌やら微生物が増えた作土層を上下入れ替えて、やっつけられる。
・地表の草の種を土深く埋めることで草が生えてこられなくする。
・土が凍って、溶けてを繰り返してフワフワになる。
・田んぼだったら、藁の切り屑を土に埋めて、代かきの時に浮いてこない様にできる。
などがあります。
農園で各自の区画で行うとすれば、収穫が終わった畝をスコップでザックリ土をひっくり返せばいいです。
それにしても、プラウいいな〜。
農園で広い範囲で天地返しするなら農協にお願いするのが現実的です。
写真のプラウだけ(白い部分)で150万円くらいだとのこと。(トラクターの車両は60馬力の車種なので新車なら600万円越え。トラクターの値段ってだいたい1馬力につき10万円ちょいです。)
まあ、農園のトラクターの馬力ではこの3連プラウは装着できませんが。