自動操縦トラクター。
今度は田んぼの荒起こしでデモです。
田んぼの長手方向に始点と終点を取ると、その線に沿って平行に自動操縦で耕してくれます。
耕して行って、
反対側まで行ったらUターンします。
耕した所のすぐ横を耕して戻ってくる設定もできますが、トラクターの車幅一本分空けてます。
その方がUターンするときに切り返したりしないので、轍で圃場が荒れにくいのです。
(大きいタイヤでグリグリすると土が偏ったりする。)
戻ってきたら今回は耕してない所にUターンします。
これを繰り返して全面網羅するという寸法です。
耕す部分のかぶり幅を0で設定してましたが、気持ちいいくらいドンピシャでした。
実際は少しかぶり幅があった方が確実でしょうが、かぶり幅が少なければ少ない程効率的なのは間違いないのです。
広い圃場で目視だけで真っ直ぐ走るのって結構技術とセンスが要るので
凄い事だと思います。
トラクターのモニター画面。
左のグリーンの所は耕した所。
三角の表示はトラクターの現在地。
右下の円左から
・車速(停車してるので0.0表示)
・方角
・基準線からの誤差
(田んぼの端に移動中なので誤差が大きいですが、稼働中は誤差の表示は0〜2の間でした。)
・最初に設定した始点終点のラインから何本目にきてるかの表示
(-19表示は19本目。市場南側に最初のライン設定したので、北側に車幅19本分移動してるという表示)
始点終点のラインに平行に耕す他に、圃場の外周を測ってその形状から追って渦巻き状に耕すこともできるんだとか。
圃場の外周は水栓や排水口があるのでマニュアル操作の方が安全とは言え、相当な物だと感心しました。
緊急時や圃場間の公道走行の時にオペレーターが必要ですが、これも車の自動運転技術が上がればそのうち解決されるでしょう。
自動操縦システム自体は350万円くらいなので、人件費と比較してもすぐペイするんじゃないかと思った次第です。
(ちなみに写真のトラクターの車体は7〜800万円といったところです。)
GPSユニット、自動操縦のハンドル、モニターは簡単に取り外しできるので、トラクターが複数の場合、各車配線だけしておいて機材の載せ換えで対応できる様になっていました。
メーカーも考えてますね。